






子供たちのために、子供たちと一緒に家具をつくる
このプロジェクトは、デジタル機材を持った学校における家具製作のプロジェクトである。美術・技術・デザイン教育も、パーソナルコンピュータとデジタルファブリケーションの登場によって変化しつつある。今回のプロジェクトを行ったアメリカンスクール・イン・ジャパンは日本の中でも一番最初に大型CNCミリングマシンShopBotを導入した中学校・高校であり、この機械を用いることで家具スケールの大型制作物がデジタルデータから作成できるようになる。加えてこの学校では”One to One”と呼ばれる、1人1台のラップトップを所持して、授業の教科書をそれで閲覧したり、課題をそれを通して行ったりといった学習が日常的に行われており、デザインの授業においても、ラップトップを用いて3Dのモデルを作成し、3Dプリンタを用いて出力するといった、デジタルを中心としたものづくりの授業などを行っている。そこで今回はShopBotを用いた大型家具をデザインすることを通じてShopBotがどのようなものであるのかを示したうえで、それを用いた授業を行った。ShopBotの活用として作った家具はいくらかあるが、中でもこのテーブルは、学校のホールの中央に置かれる大型テーブルであり、そこで生徒たちが立ち止まりコミュニケーションをすることを狙いとしている。その他にもデジタルファブリケーションの強みである「曲線の加工が容易に行える」「規格によらない設計ができる」といった利点をうまく活用した家具を制作した。
さらにはShopBotを用いた授業として、校内の先生たちのために家具をつくる、といった授業を行った。デザインプロセスの基本であるインタビュー、採寸、アイディエーション、プロトタイプ、制作の流れを一通り体験しながら学ぶことができ、さらに完成した家具は実際に使用されるためある程度の責任が問われる。これらの授業を通してデザインとデジタルの利点や欠点などを多角的に伝えることができた。
さらにはShopBotを用いた授業として、校内の先生たちのために家具をつくる、といった授業を行った。デザインプロセスの基本であるインタビュー、採寸、アイディエーション、プロトタイプ、制作の流れを一通り体験しながら学ぶことができ、さらに完成した家具は実際に使用されるためある程度の責任が問われる。これらの授業を通してデザインとデジタルの利点や欠点などを多角的に伝えることができた。