





















生花に「触れる」ことのできる庭園 - Ikebana Chandelier
「古さ」と「新しさ」が調和した空間を設計する [プロダクト制作・空間設計]
古民家でのインタラクティブなしかけをもったインスタレーションの制作
古民家でのインタラクティブなしかけをもったインスタレーションの制作
自然と触れたくなるようなふるまいと生け花
ありきたりな質問だが「侘び寂び」をうまく説明しているものといえばなんであろうか?日本人にとっては身体に生まれつきインストールされている美意識で、しかし何だか言語化できないものなのではないかと思う。私はそうであったし、外国人にとってはなおさらだろう。カナダ、中国、台湾そして日本の4カ国籍を持つチームが抱いたこの疑問に僕らなりの答えを出すべく、日本の美観を表現するインスタレーションを古民家の中に作り上げるプロジェクトを行った。
木工の街飛騨の街にあるデジタル工作機器工房・木工工房の両方を備えたFabCafe Hidaという場所で開かれたSmart Craft Studio 2016では海外から日本の建築や木工技術に対して興味を持った学生が多く集められた。スタジオは伝統・文化・技術を学ぶ前半から、ゆるやかにそれらをもとにした実制作へと移行していく。
飛騨の自然や、世界遺産白川郷、多くの伝統を残す街金沢など多くのインプットを得た私達だったが、「侘び寂びとは?」の問いに答えが出たわけではなかった。しかし私達はそれを「表現」することを試みた。そこでキーとなったのが「生花」である。「侘び寂び」のエッセンスが華道の中に凝縮されているように感じたためだ。実際に華道のレクチャーをしていただいたうえで、それを用いた庭園のような 繊細かつ上品さを表現しようとした。もうひとつ、 表現したかったものは「組木」である。日本の誇るべき木工技術のひとつであるが、もともと組木はあくまで大工がその手腕を示すために用いていたものであり、またその収まりの美しさが評価されることから、基本的には見せる、見れるものではなかった。そのため外から見た人がその技術を賞賛する機会もなかった。そこで私達はそれをあえて見せるように、組木のための相欠きの代わりにLEDがついたアタッチメントを仕込み、その美しさに注目してもらえるように仕向けた。こうして出来上がったシャンデリアのあるような空間には間違いなく「美しさ」があり、これを通じて私達は「侘び寂び」を少し深く理解した。
木工の街飛騨の街にあるデジタル工作機器工房・木工工房の両方を備えたFabCafe Hidaという場所で開かれたSmart Craft Studio 2016では海外から日本の建築や木工技術に対して興味を持った学生が多く集められた。スタジオは伝統・文化・技術を学ぶ前半から、ゆるやかにそれらをもとにした実制作へと移行していく。
飛騨の自然や、世界遺産白川郷、多くの伝統を残す街金沢など多くのインプットを得た私達だったが、「侘び寂びとは?」の問いに答えが出たわけではなかった。しかし私達はそれを「表現」することを試みた。そこでキーとなったのが「生花」である。「侘び寂び」のエッセンスが華道の中に凝縮されているように感じたためだ。実際に華道のレクチャーをしていただいたうえで、それを用いた庭園のような 繊細かつ上品さを表現しようとした。もうひとつ、 表現したかったものは「組木」である。日本の誇るべき木工技術のひとつであるが、もともと組木はあくまで大工がその手腕を示すために用いていたものであり、またその収まりの美しさが評価されることから、基本的には見せる、見れるものではなかった。そのため外から見た人がその技術を賞賛する機会もなかった。そこで私達はそれをあえて見せるように、組木のための相欠きの代わりにLEDがついたアタッチメントを仕込み、その美しさに注目してもらえるように仕向けた。こうして出来上がったシャンデリアのあるような空間には間違いなく「美しさ」があり、これを通じて私達は「侘び寂び」を少し深く理解した。
https://hidakuma.com/blog/smart-craft-studio-hida-2016-team-3-report/
制作
Brandon Bergen
Hiroaki Ohba
Billy KC L
Qinqin Yang
Modi White
Brandon Bergen
Hiroaki Ohba
Billy KC L
Qinqin Yang
Modi White
協力
FabCafe Hida
FabCafe Hida
制作期間
2016年6月
2016年6月